2020-01-01から1年間の記事一覧

【ネタ】政治家にメシを奢ってもらったくらいで懐柔されるマスコミ人の精神分析

幼い頃に自分の食欲を満たしてくれた相手(授乳する母親)に抱いていた感情(愛?)を、タダメシ喰わせてくれる政治家に向けるようになる(陽性転移)とか?

貧しい患者には居丈高になる高名なK大学精神神経科の某教授って? 霜山徳爾『素足の心理療法』

貧しい人々にも当然、心理療法は適応であり、丁寧な心理療法は必要であり、かつ有効である。かつてずっと以前のことであるが、K大学精神神経科の某教授が、貧しい患者と知ると急に居丈高になるのを、憮然として見ていたことがあるが、この高名な人の人間的な…

「ニーチェ=境界例」説

スキゾ(統合失調症)と結びつけて語られがちなニーチェだが、(?) 中井久夫が統合失調症患者には「統合指向性」がある、と言い、 鈴木茂が境界例患者には「統合指向拒否傾向」がある、と言っているのを見ると*1 ニーチェは明らかに後者なわけで、 ニーチ…

童話「ごんぎつね」における「罪の移動」というテーマ

ヒッチコック『見知らぬ乗客』における欲望/罪の移動の視覚化:深夜の密談のシーンの分析を中心に(1) https://www.seijo.ac.jp/pdf/falit/221/221-04.pdf 「ごんぎつね」も「罪の移動」がテーマだよね(?)

【メモ】ジョン・シュタイナー『こころの退避』

https://blog.goo.ne.jp/yositronik/e/f1762d33b52521f18072d83a5423407eから引用 これらの状況の重要な特徴は、患者は将来について頭がいっぱいであるということである。彼の現在の苦しみはマゾキスティックに耐えられているが、彼は、将来は正義が行われ彼…

【メモ】マイケル・バリント

https://ka-gu.hatenablog.com/entry/20180501/1525177551から引用。 まこと、患者には「悲哀と増悪抜きの人生は生きるに値しない」と感じている者もある。裏返せば、おのれの悲哀――とそれと連動していた増悪――の全体に相当する分の補償を貰えない人生など生…

フロイトの「子供が叩かれる」について

十川幸司『フロイディアン・ステップ』より 「子供が叩かれる」は、フロイトの論文の中でもとりわけ錯綜した構造を持ち、しかも論述が曖昧なゆえに、とっつきにくいものの一つである。何にもましてこの論考の理解を阻んでいるのは、「子供が叩かれる」という…

ウィニコット「各個人は永久に交流することもなく、永久に知られることもなく、見つけられることもない孤立したもの(isolate)である」

ウィニコットは、「健康な人には分裂した人格の『本当の自己』のところに人格の核があると考え、この核の部分は客観的に知覚された世界と交流することなく、個人は外界と交流したりその影響を受けたりしてはならない、ということをよく知っている」という。…

ロロイという使えない(使わない)貨幣

タブを介して周囲の人々やものごとと関係するトーライの人々が、タブを「使わない」ということは、すなわち関係性の網の目からの離脱を意味する。タブを「使わない」で貯め込み、ロロイにするというトーライ人の性向は、他者との関係によらない、「他ならぬ…

安倍晋三の「東京には、いかなる悪影響にしろ、これまで及ぼしたことはなく、今後とも、及ぼすことはありません。」という発言について

今更だけど。 安倍首相は、滑らかな英語で東京への五輪招致演説をした。首相官邸ホームページにその和訳が掲載されている。福島について言及したのは、開始直後だった。「フクシマについて、お案じの向きには、私から保証をいたします。状況は、統御されてい…

新宮一成『夢分析』

人間になったということは、赤ん坊から見れば高い空のような、言語が飛びかう平面に躍りでたということを意味している。言葉を話せるようになったのだ、という自覚は、空に達したという感覚として登録される。空飛ぶ夢は、飛んでいる我々に、不思議な感じを…