「残酷さと心の狭さ」エリック・ブレンマン

『現代クライン派の展開』収録

乳児は一般的に部分対象としての母親から全体としての母親と関わるようになり、それを取り入れるが、その過程で理想的対象の喪失を経なければならない。
その時「理想的乳房」に固執することで、理想的でない乳房を攻撃してあくまで満足を要求する超自我を生む。
それは内在化されて乳児の万能感と復讐心を満たしつつ、恐怖と憎悪の過酷な世界に閉じ込める。

in and out program | 残酷さと心の狭さ

 

ネット上でミソジニー的発言を繰り返しているような男性は、その一方で極端に理想化された女性像を抱いていたりすると思うが、上記の箇所を読んでそのようなことを連想した。