「支配感覚の回復」としてのRPG(ロールプレイングゲーム)

 大事になるのが、遊び、のもつ意義である。この年齢での遊びは、支配感覚の回復という幼児的な様式を表している。子どもが自由にできるオモチャの世界は、子どもたちが作り上げた港であり、自分の自我を修復する必要があるときにはこの港に戻る。オモチャの、物の世界は、それ自身の法則を持っている。子どもはオモチャの世界を支配する喜びを通して、現実の世界を支配する段階に向かって前進していく。その過程は、実験,計画,他者との共有などによって、子どもたちが自らの経験を支配するための様式を含んでいる。さらに、オモチャの世界を支配する喜びは、遊びやオモチャに投影される、葛藤の支配、そしてそれらの支配を通して獲得される、威信、へと繋がる。

「自我同一性」EH・エリクソン(5) | 精神分析学講座 (nakamoto-masatoshi.com)

コンピューターゲームRPGのゲームプレイは、最初無力な状態(レベル1)の主人公=プレイヤーが徐々に支配感覚を回復していく(主人公(たち)のレベルが上がり当初強いと感じた敵も弱く感じるようになる・行動範囲が広がるなど)過程と言えるのではないだろうか?(ビデオゲーム全般に言えることかもしれないが)

そして、プレイヤー=主人公の支配欲はゲーム世界のラスボス(世界征服(支配!)を目論む魔王など)に投影されていると。