ラカン=パラノイア説

 ここに書いてあること、ひいてはラカンには、傾聴に値するものがあります。それは確かに値打ちのあるものです。

 値打ちがありすぎるのが危険なところです。
 まず、彼の話を聞きすぎないこと。それから、最後まで聞くこと。
 そのためには、「話半分」で聞き流す技術を身につけている必要があります。これがなかなか難しい。あんまり「半分」すぎると、こんなパラノイア的で小難しい本など読んでいられなくなるからです。
 一方で「全部」も危険です。一つには真に受けすぎるとベタすぎてついていけない(マッチョすぎて引いてしまう)、という可能性がありますが、この場合、ダメージといっても「面白い本を読み損ねる」程度です。
 一番危ないのは、高い障壁を乗り越えて接近してしまったが故に、離れることができなくなることです。パラノイアに取り込まれるヒステリーの図です。

cyborg.relove.org

発明妄想としてのラカン理論、という考え方。

自己を誇大に評価する妄想。自分は人並みすぐれた才能をもっているなどと信じるもののほか,王家の出身と信じる血統妄想,神の子と信じる宗教妄想,偉大な発明や発見をしたと信じる発明・発見妄想,有名な俳優などの恋人と信じる特殊な恋愛妄想などが含まれる。躁病統合失調症老年痴呆などにみられる。

誇大妄想(こだいもうそう)とは - コトバンク

 それにしても「パラノイアに取り込まれるヒステリーの図」てのはオウム真理教っぽいな・・・。

kkumata.hatenablog.com