◆ニーチェはキリスト教を群衆の宗教と断定し、これを貴族の宗教、少数派の宗教としてのディオニュソス教と対立させていますが、このときほど彼が間違いを犯していることはありません。事態はまさに逆なのであって、ディオニュソス教こそは群衆のものであり、キリスト教は群衆に抵抗することのできるごく少数の人たちのものなのです。キリスト教的個人は群衆と対立し、ミメーシス的危機のスケープゴート的解決のために多数派に加わることを拒否します。しかも彼は犠牲者の無実を明らかにしながらスケープゴートのメカニスムが殺人行為に過ぎないことを告発するのです。
引用元、geocitiesなので4月になったら消えるな・・